前立腺がん検査と肝炎ウイルス検査について

共済組合が実施しているがん検診について

共済組合が実施しているがん検診は、国の指針(がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針)に基づき実施しています。国が推奨しているがん検診は、検診によるメリット(がん死亡率の減少、早期発見により治療が軽度で済むこと、等)が検診によるデメリット(死に至らないがんの発見、検診による偶発症の発生などの不利益、等)を上回ることが確認されています。

    国立がん研究センターホームページ がん情報サービス「がん検診について」

前立腺がん検査について

オプション化の経緯

前立腺がん検査は、対象集団におけるがん死亡率の減少を目的とした「対策型検診」として実施するには科学的根拠が不十分とし、国が推奨していない検査です。国が推奨していない検診項目については、不利益を避ける観点から、組合員の受診しない選択も尊重されることが重要です。そこで、これまで検診セットに含まれていた前立腺がん検査をオプション検査とすることで、組合員が検査の取捨選択をしやすくすることにしました。

前立腺がん検査を受ける前に確認してほしいこと

前立腺がん検査は、前立腺がんを発見し、適切な治療により予後が改善する可能性があります。一方で、検査により発見される前立腺がんの中には、死に至らないがんが含まれる可能性(過剰診断)があり、結果として過剰治療となる可能性があります。また、がんの見逃し(偽陰性)とがんがないにもかかわらず陽性となる場合(偽陽性)があります。偽陽性となり、本来必要としない精密検査が行われた場合、身体的・精神的不安が増加し、追加的な診療を伴う医療費の増加の可能性があります。前立腺がん検査を受けるかどうか迷われている場合は、今のご自身の年齢や健康状態を踏まえ、受診した場合の利益と不利益を十分に考慮して決めてください。

国立がん研究センターホームページ がん情報サービス「がん検診について」
国立がん研究センターがん対策研究所ホームページ がん検診ガイドライン「前立腺がん(最新:2008年度版)」

肝炎ウイルス検査について

対象者変更の経緯

ウイルス性肝炎にかかっていても職場で行われる健康診断でわからない場合がほとんどです。一生に一度検査を受けることが推奨されており、検査結果が陰性(-)であれば、今後肝炎ウイルス検査を受ける必要がありません。そこで、これまで対象者を限定せずオプション検査として実施してきた肝炎ウイルス検査の対象を「原則、未受診者に限る(感染不安のある方は、この限りではありません)」としました。
※ 肝炎ウイルスの感染経路は、肝炎ウイルスに感染している人との血液感染(輸血・血液製剤)もしくは性行為等です。

 肝炎ウイルス検査を受けて陽性(+)であった場合

まずは、精密検査を受け、現在の肝臓の状態を調べましょう。ウイルス性肝炎は自覚症状がほとんどないため、感染したまま放置していると肝硬変や肝がんに進行し、入院や仕事をする上で支障が生じることがあります。ウイルス性肝炎の治療は日々進歩しており、特にC型肝炎では内服だけの治療で仕事をつづけながらの治療が可能になっています。職場に迷惑がかかる、治療と仕事との両立に自信がないからと離職する前に、事業所内では産業医に、また、事業所外では拠点病院の肝疾患相談・支援センター、各県の労働センターに相談ください。

国立国際医療研究センター肝炎情報センターホームページ 「B型肝炎」
国立国際医療研究センター肝炎情報センターホームページ 「C型肝炎」
国立国際医療研究センター肝炎情報センターホームページ 「働く方へ」
肝炎ウイルス検査促進リーフレット(印刷用PDF)